(2)論文2:Results of Boeing/Industry GPS Land1ng System
GPS Landing System(GLS)飛行試験結果
・NASAと4チームの航空電子機器メーカー及びボーイング社によって1995年夏にローカルエリアディファレンシャルGPSによる精密進入飛行試験が実施された。ここでは本システムをGNSSLanding System;GLSと呼んでいる、ICAOで定義されるGPS Grand BasedAugmentation;GBASである。
・チームは以下の様なメーカである。
Litton/Wilcox Electronic
Rockwell Collins/Daimler−Benz AerosPace ComPany
Honeywell/Canadian Marconi
Interstate Electronics・但し1チームは機器の不具合の為にデータが取れなかったので評価の対称外となった。以下メーカ名を伏せてW、X、Y、Zで識別されている。・GLS出力は、現在のILSと同等に垂直/水平の信号に変換して評価された。・各チームは各々2個の独立したGPS受信機を搭載した。
表3.3.2.5−2 システム構成
1)GPS Landing System(GLS)飛行試験結果
約229回の自動着陸が実施された。
・Wチームには測位に多くのスパイクが見られた。その原因が実際のGLS信号処理によるものか単にデータ記録処理によるものかはの判断はできなかった。
・Xチームは搬送波位相をべースとした受信機を用いた唯一のチームであったが不幸にもソフト/ハードにいろいろ発生し飛行試験中にいかなるデータも得られなかった。
・YチームはDGPSに慣性情報と統合して用いたが約半分の飛行試験は慣性情報を切り離して行われていた。
・ZチームはDGPS標準的受信機を仕様し、DGPS位置の更新までの補完に慣性情報を使用せず搬送波位相を用いたが、ハード/ソフトの未完成の問題で良好なデータは進入の約4分の3であった。
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